【中国語】①対象を表す介詞②原因・目的を表す介詞
今回は対象を表す介詞、原因・目的を表す介詞について紹介していきます。中国語を学び始めた方や中国語検定、HSKのような資格を目指している方など、多くの人に分かりやすくなるようにまとめましたので、ぜひ読んで見てください!
対象を表す介詞
跟
「跟」はもともと「~と」という意味です。「跟」は対象を示しており、場面によっては「~に」という意味も持ちます。「和」と似ており、入れ替えられる場合もありますがニュアンスが少し違います。「A+和+B」は「AとBは~」という意味ですが、「A+跟+B」は「AはBと~」という意味です。「跟+B」が介詞フレーズを作っています。
- 你 跟 大夫 商量了。(あなたは医者に(と)相談しました。)
- 我 收拾 以后 再 跟 您 联系。(私が片付けてから、後でまたあなたに連絡します。)
「跟」は「A+跟+B+一样(AはBと同じである)」という比較の文でもしばしば使われます。
- 这里 温度 跟 北方 春天 一样。(ここの温度は北の春と同じです。)
对
「~について」「~に」という意味でよく用いられる介詞に「对」があります。一般的な文型は「对+対象となる人、モノ+述語」となります。
- 爸爸 对 京剧 非常 感 兴趣。(お父さんは京劇にとても興味を感じています。)
この場合、「京剧」が対象となるもの、「非常感兴趣」が述語になっています。
「对」を使った慣用表現「对+~+来说」
「~からすれば・にとって」という意味の「对~来说」という慣用表現を覚えておきましょう!
- 对 我 来说,只是 一个 数字,我 从来 不 关心 它。(私からすれば、年齢はただの数字で、もともとそれに興味がありません。)
关于
論文など重要なテーマを論じる場合は「~について(関して)」という表現を使いますが、中国語でそれにあたる介詞は「关于~」です。
- 关于 减肥,最 重要 的 是 多 锻炼。(ダイエットについて、最も重要なのはたくさんトレーニングすることです。)
原因・結果を表す介詞
「为」と「为了」:~のために
「~のために」と原因や目的を示す介詞は「为」を使います。「为」には後ろに「了」をつけて「为了」と表現することが多いですが、「为了」は原因を示すことはできず、目的の意味で使われます。
- 太阳 每天 为 地球 提供 阳光 和 热量。(太陽は毎日地球のために陽光と熱を提供します。)
「为地球」の部分が「为+名詞(目的)」になっていますね。
- 父母 都 为 你 的 成功 高兴 地 流泪 了。(ご両親はあなたの成功のために喜び、涙を流しました。)
「为 你 的 成功」の部分が「为+文章(原因)」の形になっています。
- 为了 将来 不 后悔,不要 做错 判断。(将来後悔しないために、間違った判断をしてはいけません。)
「为了 将来 不 后悔」が「为了+文章(目的)」になっています。
「由(~が)」と「由于(~なので、のために)」
「由」は動作を行う責任者を後ろにおいて「人が~する」という意味を示します。また、「由于」には後ろに名詞を置き、原因や理由の意味(~なので・~のために)を示すことが出来ます。
- 比赛 输 的 话 由 你 负责 吗?(試合に負けたら、あなたが責任をとりますか?)
この場合、「由 你」が「由+人」の形となっています。
- 由于 这个 有名 的 演员,这个 电影 很 受 关注。(この有名な俳優のために、この映画はとても注目を浴びています。)
この場合、「由于 这个 有名 的 演员」は「由于+人」の形になっていますね。
「替」:~のために
「替」は後ろに人を表す語を置いて「(人)のために~する」という意味を表します。
- 我 当时 很 替 他 担心。(私は当時彼のためにとても心配していました。)
これは「他」が人、「担心」が動詞でなので「替+人+動詞」の並びになっていますね。
最後に
いかがでしたか?中国語を学び始めた方や資格の取得を目指している方は、今回の内容をよく復習しておきましょう!