中国文化の紹介

中国文化や中国語など自分が興味のあることを中心に記事にしています。有名なものはもちろん、あまり知られていないことも記事にできればと思います。最近は中国語を学びたい人向けに、中国語の文法や発音について紹介しています!

【中国語】可能・許可の能願動詞

今回は可能・許可の能願動詞について紹介したいと思います。中国語を学び始めた方や、中国語検定、HSKなどの資格合格を目指している方に分かりやすく読んでもらえるようにまとめましたので、ぜひ読んで見てください!

 

可能・許可の能願動詞

可能・許可の意味を持つ「会」「能」「可以」の基本的用法

「〜できる」と能力や許可を示す中国語の能願動詞に「会」「能」「可以」の3つがあります。「習得した結果できる」というニュアンス「会」でしか言い表せません。「能」潜在的な能力があってできる」というニュアンス「可以」「許可された条件のもとでできる(してもよい)」というニュアンスです。ただし、「能」と「可以」は自身の意味を超えて双方の意味で使われることがあるので、その状況に応じて意味を判断しましょう。

 

  • 習得してできる「会」:我 会 弹 钢琴。(私はピアノを弾くことができます。)

ピアノを演奏するという能力は練習で習得できますよね。なので習得してできる「会」を使います。

 

  • 潜在的能力でできる「能・可以」
  • 不 停 努力 的 人 能 获得 成功。(絶えず努力する人は、成功を勝ち得ることができます。)

この場合、少しイメージしづらいかもしれませんが、「成功を勝ち得る」という行為は「絶えず努力できる」という潜在的な能力がある人にのみ達成できると考えます。

「テニスができる」や「ダンスができる」というように、単に練習したか否かで、できる/できないが決まるものは「会」、それ以外は「能」と覚えても良いかもしれません。

 

  • 許可された条件のもとでできる「可以・能」
  • 在 这个 范围 里 有 什么 问题、你 可以 直接 问 我。(この範囲の中で何か問題があれば直接私に聞くことができます。(聞いてもいいです。))

この場合、「私に質問できます。」という、許可された条件のもとでできる行為なので「可以」が使われています。

 

可能・許可以外の「可以」の意味

「可以」には可能・許可以外に、相手に対して「~してごらん、~してください」と物事を勧める意味もあります。この意味になる場合は動詞部分が重ね型(ちょっと~してみる)になっていたり、「動詞+一下」となっていることが多いです。

 

  • 可以 考虑考虑。= 你 可以 考虑 一下。(ちょっとお考え下さい。)

 

「~できる」の否定形

「会」「能」「可以」を否定するとき、「会(能力の獲得)」は「不会」、「能・可以(身についている能力)」は不能で言い表します。

 

  • 不 会 管理 时间。(彼は時間を管理することが出来ません。)
  • 不 能 游 五十 米。(彼女は50メートル泳げません。)

 

「~してもよい」の否定形=禁止表現

「~してもよい」という許可の意味を否定した、「~してはいけない」という禁止の意味を表すとき、「不可以」とも不能とも言います。

 

  • 不 可以 放 太多。(塩を入れ過ぎてはいけません。)
  • 密码 不 能 太 复杂。(パスワードは複雑すぎてはいけません。)

他にも「~するな・~してはいけない」は「不要」「別」と表現したり、「~しなくてもいい・~するには及ばない」は「不用」と表現したりします。

 

最後に

いかがでしたか?中国語が好きな人や、興味のある人は要復習です!次回は義務や予測、意志などの能願動詞について取り上げた記事を書く予定です。ぜひそちらも併せてご覧ください!