中国文化の紹介

中国文化や中国語など自分が興味のあることを中心に記事にしています。有名なものはもちろん、あまり知られていないことも記事にできればと思います。最近は中国語を学びたい人向けに、中国語の文法や発音について紹介しています!

【中国語】①「是~的」構文②場所・時間を表す介詞

今回は「是~的」構文場所・時間を表す介詞を紹介していこうと思います。中国語を学び始めた方やHSK、中検などの合格を目指している方が分かりやすく理解できるようにまとめたので、是非読んで見てください!

 

「是〜的」構文

ある行為の状況を強調する

すでに起きた、あるいは起こることが決まっている行為の状況とは、具体的に場所や時間、方法、行為を行なった人などを指します。これらを強調しない場合は「主語+状況語+動詞」で表されますが、強調する文では、その強調すべき「状況語+動詞」を「是〜的」の間に挟んで文を作ります。

 

  • 从 北京 来 。(私は北京から来たのです。)

この場合、「从北京」という状況語と「来」という動詞を「是〜的」で挟んでいますね。

状況語の種類別で例文を見てみましょう。

 

  • 時間:我 孙子 去年 秋天 出生 。(私の孫は去年の秋に生まれたのです。)
  • 方法:你 妹妹 坐 地铁 去 。(あなたの妹は地下鉄で行ったのです。)
  • 行為を行った人:所有 这些 汤 是 我 妈妈 做。(これら全てのスープは私の母が作ったのです。)

 

「是〜的」にの間に入れる動詞の目的後の位置

「是〜的」の間の動詞に目的語がある場合、普通、は目的語の後ろにつけます。ただし、多くの場合、目的語の前にをおいても文は成立します。

 

  •  在 哪个 超市 买 毛巾。(私はあのスーパーでタオルを買ったのです。)

この文では、「毛巾」が目的語になっていますが、「的」の手前に来ています。また、下のように書き換えても良いです。

 

  •  在 哪个 超市 买 毛巾。(私はあのスーパーでタオルを買ったのです。)

しかし、目的語が人称代名詞のときは「的」は目的語の後ろに置かなければいけません。

 

  • 在 学校 见到 。(私は学校で彼をみたのです。)

これは目的語であるが、ちゃんとの前に来ていますね。

 

場所・時間・方向を表す介詞

介詞の語順の基本と注意が必要な「在」

介詞は名詞や代詞の前において、その名詞を述語に就職させる働きがあり、介詞のフレーズ(介詞+名詞)は動詞など述語の前に置くという決まりがあります。

 

  • 在 网上 看到 你们 的 广告。(インターネット上であなた方の広告を見ました。)

これは、「在」が介詞、「网上」が名詞、その後ろ全てが述語となっています。

 

介詞の「在」と動詞の「在」の語順の違い

場所を表す「在」は以下のように「在+場所」が動詞の後ろにくる例があります。動詞の後ろの「在」は結果補語で「住んだ結果〜にいる」という意味があります。つまり、この結果補語の「在」は動詞であり、介詞ではありません。介詞のフレーズは必ず述語の前にくるということを押えておきましょう。

 

  • 北京 。= 我 北京。(私は北京に住んでいます。)

左が介詞フレーズ、右が結果補語です。

 

「~から」という意味の介詞「从」と「离」

中国語では起点は「从」、その隔たりは「离」を使ってそれぞれ表します。

「从」は動作の起点を表すため、「从」を使ったフレーズの後ろには動作を表す語が来ます。

 

  • 现在 开始 学习。(いまから勉強を始めます。)

 

「离」は時間や場所の隔たりを示すので「离」を使ったフレーズの後ろには、状態を表す形容詞や動詞が来ます。

 

  • 这儿大学很远。(ここは大学から遠いです。)
  • 这儿大使馆还有一段距离。(ここは大使館からまだいくらか距離があります。)
  • 现在出发还没一个小时。(今、出発まであと一時間あります。)

 

時間を表す「当」

「当」はよく「~のときに」とある時点を言い表すときに「当+~+的时候」という形で使われます。この文型は次に来る文全体を修飾する働きがあります。

 

  • 我 觉得 累 的 时候,我 就 去 热闹 的 地方,和 朋友 聊天。(私は疲れを感じたとき、にぎやかな場所に行って、友達とおしゃべりします。)

 

方向を表す介詞

「~に向かって」という方向を表す介詞には、「往」や「向」などがあります。「往」の後ろには具体的な方向や到達点を表し、「向」の後ろには抽象的な目標や人が来ます。

 

  • 走,就是 大使馆。(前へ行くと大使館です。)

この場合は「往」の後ろに「前」という具体的な方向を表す語が来ていますね。

 

  • 年轻人 喜欢 看。(若者は前(未来)を見るのが好きです。)

この場合、「前」は「未来」という抽象的なものを示しているので「向」を使います。

 

最後に

いかがでしたか?今回の内容はよく出てくるものなので、特に中検やHSKを受けるという方はしっかり押さえておきましょう!