【中国語】①願望・意志の能願動詞②様態補語
今回は願望・意志の能願動詞と様態補語について紹介していきます。
願望・意志の能願動詞
「打算」:〜するつもりである・〜する予定である
- 我 打算 陪 叔叔 去 长城 看看。(私は叔父について万里の長城をちょっと見に行くつもりです。)
「打算+動詞」の形になっていますね。
「愿意」:〜したいと思う
- 他 愿意 花 所有 奖金 请客。(彼は全てのボーナスを使っておごりたがっている。)
「愿意+動詞」の形です。また、否定文は他の能願動詞同様、「否定詞(不)+能願動詞+動詞」の形で表現します。
- 他 不 愿意 用 宾馆 的 毛巾。(彼女はホテルのタオルを使いたがりません。)
「不+愿意」の形ですね!また、「愿意」の前には可能性を意味する「会」「可能」などの能願動詞を置くことができます。
「敢」:〜する勇気がある
他 敢 一天 不 吃 饭。(彼は1日ご飯を食べない勇気がある。)
これも「敢+動詞」ですね!否定文にしたい場合は「不/没」を能願動詞の前におきます。
- 他 不敢 相 信任 何人。(彼はいかなる人も信じる勇気がありません(信じられません)。)
様態補語
述語の状態を具体的に説明する様態補語になることができるものは、形容詞や動詞句などで、形容詞には性質を示すものと状態を示すものの2種類あります。ここでは、様態補語になることができるものの種類別にその用法を学びましょう。
性質形容詞が様態補語になる場合
様態補語の文は「動詞 / 形容詞+得+様態補語」という語順で作ります。様態補語は前にある動詞や形容詞の様子をより具体的に補足説明する働きがあり、直前に「得」をつけて使います。ふつうの文の中心になるものは述語ですが、様態補語がある文では、様態補語の意味にその重点が置かれます。以下、性質形容詞が様態補語になる場合の用法を見ていきましょう。
「很+形容詞」が様態補語になる場合
性質形容詞が様態補語になるとき、形容詞述語文のルールに準じて、形容詞の前に副詞を置きます。特に具体的な意味を加えない場合は原則として「很」を置きます。
- 他 的 笔记 整理 得 很 详细。(彼のメモは詳しく整理されています。)
この文章は「動詞+得+様態補語」の形になっていますね。
- 我 的 牙 最近 疼 得 很 厉害。(私の歯は最近痛くてたまりません。)
この場合も「動詞+得+様態補語」の形になっています。
「程度副詞+形容詞」が様態補語になる場合
性質形容詞に程度の意味を加えたいとき、それに応じた意味の程度副詞を「很」の代わりに使います。
- 这份 计划书 写 得 非常 好。(この計画書はとてもよく書いてあります。)
この場合、「とても」という意味を付け加えたいので「很」ではなく「非常」を使います。
性質形容詞が後ろから修飾を受けている場合
様態補語になる形容詞を修飾する語には、後ろから修飾するもの(動量詞や補語など)もあります。
- 去 面试 的 时候 衣服 要 穿 得 正式 一些。(面接に行くとき、服は少しフォーマルにするべきです。)
「動詞+得+様態補語(形容詞+動量詞)」の形になっていますね。動量詞は形容詞の後ろに置きます。
- 散步 变 得 轻松 起来。(散歩が楽になってきました。)
この場合様態補語は「轻松 起来」の部分ですが、これは「形容詞+方向補語」の形になっています。
状態形容詞が様態補語になる場合
これまでは性質を示す性質形容詞が様態補語になるものを学んできましたが、中国語の形容詞には状態を生き生きと伝える状態形容詞というものがあり、状態形容詞が様態補語になることもあります。状態形容詞は、言い切り文のときも様態補語になるときも「很」などの程度副詞を前に置きません。
- 她 故意 跑 得 远远 的。(彼女はわざと遥か遠くへ逃げました。)
この場合、「動詞+得+状態形容詞」の形になっています。
動詞句が様態補語になる場合
動詞句(動詞+目的語)も様態補語になります。形容詞的に動詞句を用いて状態を説明する働きをさせています。
有个 观众 害怕 得 离开 了 座位 。(ある観衆は席から離れるくらい怖がりました。)
この場合、「動詞+得+様態補語(動詞+目的語)」となっていますね。
最後に
いかがでしたか?中国語を話せるようになりたい!という人はぜひ今回の内容を覚えておきましょう。