中国文化の紹介

中国文化や中国語など自分が興味のあることを中心に記事にしています。有名なものはもちろん、あまり知られていないことも記事にできればと思います。最近は中国語を学びたい人向けに、中国語の文法や発音について紹介しています!

【中国語】①形容詞が述語の文②比較構文

今回は形容詞が述語の文比較構文、について紹介したいと思います。中国語を学び始めた方やHSKなどの試験合格を目指している方など、幅広い人に分かりやすく説明していくので、是非読んで見てください!

 

性質を表す形容詞が述語になる文

特殊な意味を持たない程度副詞「很」

性質を表す形容詞を述語にする時、形容詞の前に「很」のような程度副詞をおかないと比較や対比の意味になってしまいます。「很」はもともと、「とても」という意味がありましたが、形容詞述語文では普通、このような意味は持ちません。

 

  • 那本 小说 的 作者 有名。(あの小説の作家は有名です。)

 

その他の程度副詞

「很」は形容詞の前においても特別な意味をもちませんが「とても」などの意味を付け加えたい場合は「很」以外の程度副詞を用いて表現します。

 

  • 现在 火车 的 速度 非常 快。(現在汽車の速度はとても速いです。)

この場合、「非常」を使っているので、「很」とは違い、「とても」という意味が付きます。

ほかにも程度副詞があるので、例文と一緒に見てみましょう。

 

  • 「特别」:特に 他好像特别马虎。(彼は特にいい加減のようだ。)
  • 「太〜了」:とても 太阳对我们的影响。(太陽の我々に対する影響はとても多い)
  • 「稍微」:やや  你比我稍微高一点儿。(あなたは私よりもやや背が高い。)
  • 「比较」:比較的・わりあいに 早晚温度的差别比较大。(朝晩の温度差が比較的大きい。)

 

形容詞の否定文

形容詞述語文の普通の否定形は「很」の代わりに「不」を形容詞の前におきます。

 

  • 我的看法对。(私の考えは正しくない。)

 

部分否定と全部否定

程度副詞と「不」を同時に用いるとき、その並べ方によってニュアンスが大きく変わります。「不+程度副詞」で「とても〜というわけではない」という部分否定の意味になり、「程度副詞+不」で「まったく〜ない」という全部否定の意味になります。

 

  • 部分否定:とても~というわけではない
  • 姐妹 的 性格 不 很 一样。(姉妹の性格はとても似ているわけではありません。)

 

  • 全部否定:まったく~ない
  • 姐妹 的 性格 很 不 一样。(姉妹の性格はまったく似ていません。)

 

程度補語

程度副詞は形容詞の前においてその程度を説明する働きがありますが、形容詞や動詞の後ろについてその程度を説明する程度補語というものがあります。程度補語は以下の形で表現されることが多いです。

 

  • 我 高兴 得 很。(私はとてもうれしいです。)

この形は「高兴 得 很」が形容詞+得+程度補語の形になっています。

 

  • 与 同事们 交流 比 工资 和 奖金 重要 多了。(同僚と交流することは給料やボーナスよりもずっと重要です。)

この場合は「重要多了」が形容詞+多了の形になっています。

 

比較構文

比較構文の基本

比較構文は2つの物を比較する文章なので述語は形容詞になります。基本的な文型は「A+比+B+形容詞(AはBより~である)」となります。さらにその差がどれくらいなのかを表現したい場合は、差量を形容詞の後ろにおいて表します。

 

  • 长江 比 黄河 长 八百 公里。(長江は黄河より800キロメートル長いです。)

これは「长」が形容詞、「八百公里」が差量になっています。

 

比較構文で形容詞の前においてよい副詞「」と「」

比較構文では「很」や「非常」は形容詞の前に置くことが出来ません。しかし、「更」「还」に限って前に置くことが出来ます。この2つは「~より」という意味です。

 

  • 他 比 相同 年龄 的 人 成熟。(彼は同じ年齢の人に比べるとより成熟しています。)

 

比較の程度を表す方法

比較構文では2つの物を比較した差量を形容詞の後ろに置きますが、同様にその差量の程度を示す言葉も補語として後ろに置きます。差が大きい時は「得多」「多了」を、差が小さい時は「一点儿」「一些」を使います。

 

  • 坐 地铁 比 坐 公交车 快 得多。(地下鉄はバスよりずっと速いです。)

この場合、「A+比+B+形容詞+得多」の形になっています。

 

  • 坐 地铁 比 坐 公交车 快 一点儿。(地下鉄はバスより少し速いです。)

この場合、「A+比+B+形容詞+一点儿」の形になっています。

 

比較の否定文

「AはBほど~ではない」と表現するときは、「比」を「没(有)」に置き換えるのが一般的です。このとき、「那么(そんなに)」「这么(こんなに)」という程度の言葉を添える場合がありますが、省略しても構いません。また、「A+不比+B+形容詞」の形にすると「AはBより~というわけではない」という意味になります。

 

  • 当地 没有 北京 那么 方便。(その地は北京ほど便利ではありません。)
  • 不比 我 大。(彼は私より年上というわけではありません。)

 

同じ程度であることを説明する文

2つの物を比較し、同じ程度であることを言いたい場合は「A+跟/和+B+一样/相同(+形容詞)」とします。また、同じではないと言いたいときは「不」を「一样」の前に置きますが、この後ろには普通、形容詞は置きません。

 

  • 我 个子 爸爸 一样 高。(私は父と背が同じくらいの高さです。)
  • 我 个子 爸爸 不 一样。(私の背は父とは違います。)

 

最後に

いかがでしたか?今回は形容詞を述語にしたときの分や比較文を見ていきました。分からなかったところは繰り返し確認しておきましょう!