【麻雀】麻雀の捨て牌読み<スジについて>
今回は「麻雀の捨て牌のスジの読み方」を説明していきたいと思います。
スジを理解することで相手にロンされにくくなるし、逆にスジを利用して他家からロンしやすくなります。つまり麻雀の上達には必須のテクニックです。
麻雀初心者の方にも分かりやすいように、なるべく専門用語は省いて説明していくので是非ご覧ください!
スジとは
「スジ」とはある捨て牌から読み取れる安全な牌や危険な牌のことを言います。
例えば のスジは3つ隣の や です。これだけでは何が何だかさっぱりだと思うのでひとつづつ詳しく見ていきましょう!
表スジ(おもてスジ)
表スジとは先ほどの例のように3つ隣の牌のことを指します。特に「4,5,6」に対してのスジが表スジです。
例えば手牌に がある場合、この形をわざわざ崩したくはないので、 を捨てることはあまりないですよね。
逆に言えば が捨てられている場合、その人の手牌に の2組がある確率は低いです。
これを利用すれば の待ち牌である や はその人に対して比較的安全と言えます。
つまり に対して3つ隣の は安全度が高いと考えられるわけです。
また、これは にも同じことが言えます。 が捨てられていると、この も手牌になさそうだと考えられるので、これに関連する も安全だと考えられます。
つまり のスジは3つ前後の となります。
これと全く同じ理屈で のスジは 、 のスジは となります。まとめると
- のスジは
- のスジは
- のスジは
となります。この表スジの考え方は最も基本となるのでしっかり押さえておきましょう!
中スジ(なかスジ)
先ほどの表スジの考えを使うと「 に対して3つ隣の は安全だ!」と思う人もいるかもしれません。しかし、これでは安全とは言えません。
たしかに が捨てられている場合、 は手牌になさそうです。
しかし、 は手牌にある可能性があるので の安全性は保障されていません。
つまり、 が捨てられているだけでは は安全とは言えないのです。ただ、 と が捨てられている場合はどうでしょう?
このとき、 が捨てられているので が手牌にはなさそうで、 が捨てられているので が手牌になさそうですよね。
つまり と が捨てられているとき、 は安全度が高いといえます。
このように両側の牌が捨てられて初めて安全となるスジを中スジと言います。まとめると、
- の中スジは
- の中スジは
- の中スジは
になります。
片スジ(かたスジ)
今の中スジの片方がない状態を片スジと言います。
の片スジは 、 の片スジは といった具合です。
勿論、先ほど説明したように片方しか捨てられていないときは安全とは言えません。
しかし、全くスジがない牌(無スジ)よりは安全度が高いので、中スジや表スジがない場合は片スジを捨てるのも一つの手です。
裏スジ(うらスジ)
ここまでは安全牌を見分けるスジの説明をしてきました。ここからは危険牌を見分けるスジの紹介をしていきたいと思います。
例えば手牌に があるとします。ここから牌を捨てたいとき、どれを捨てますか?
を切ると が残り、 待ちになります。しかし、 を切ると 待ちになります。
つまり、ここでは を切るべきですよね。
このような状況のとき、捨てられた に対して待ち牌は となりますが、このように「捨て牌の隣とその3つ隣」という関係を裏スジと言います。
この裏スジはロンされやすい危険な牌なので注意が必要です。まとめると
- の裏スジは と
- の裏スジは と
- の裏スジは と
- の裏スジは と
- の裏スジは と 、 と
- の裏スジは と
- の裏スジは と
- の裏スジは と
- の裏スジは と
となります。ど真ん中の のときのみ両側に裏スジがあるので注意しましょう。
跨ぎスジ(またぎスジ)
続いて跨ぎスジです。これも先ほどのように危険牌を見分けるスジです。
例えば手牌に がある場合、何をを捨てますか? を捨てると 待ちになりますが、 を捨てると 待ちになります。
つまりここでは を捨てるべきですね。このとき捨てられた に対して当たり牌が 五索」となりますが、このような「捨て牌の隣の牌と、捨て牌をまたいだその3つ隣の牌」という関係を「跨ぎスジ」と言います。まとめると
- に対する と
- に対する と 、 と
- に対する と 、 と
- に対する と 、 と
- に対する と 、 と
- に対する と 、 と
- に対する と
となります。 と には跨ぎスジが存在しないので注意が必要です。
無スジ(むスジ)
今まで様々なスジについて説明してきました。これらのどのスジにも当てはまらない牌を「無スジ」と言います。
無スジは「表スジ」や「中スジ」、「片スジ」に当てはまらないので危険牌であるといえます。無スジの牌を捨てるときは気を付けましょう。
ドラスジ
ドラスジは文字通りドラが絡むスジのことを言います。
例えば がドラの場合、 で待っている他家に対して を捨ててロンされると、ドラが絡んで点数が高くなってしまいますよね。
勿論ドラに近い牌でロンされてもドラが絡まない場合もありますが、このようにドラが絡む危険性を考慮してドラの近くは捨てないというのも一つの策です。
暗刻スジ(アンコスジ)
自分で持っている暗刻は危険牌になりやすいという考え方です。
例えば自分で を3枚持っている場合、 を受け入れる形( など)を持っている他家は が最後まで引けず、結果として が待ちになっている可能性が高くなります。
つまり、暗刻を崩していく場合は暗刻スジにも注意しておく必要がありますね。
疝気スジ(せんきスジ)
裏スジの裏スジに当たる牌を疝気スジと言います。例えば の疝気スジは となります。
例えば手牌に がある場合、 に対して の役割がほぼないです。つまり が捨てられますね。
その後 を引いてきた場合、待ち牌は となりますよね。これが疝気スジです。
つまり疝気スジは危険牌となる場合があるので注意しましょう!
間四軒(アイダヨンケン)
ここでは若干応用編になりますが、難しくないので是非着ていきましょう!
捨て牌に と があるときの裏スジを考えてみましょう。
の裏スジは と 、 の裏スジは と 、 と となりますね。
このとき と は両方の牌の裏スジとなっており、普通の裏スジより危険な感じがしますよね。
このように2重になっている裏スジを「間四軒」と言います。
壁(かべ)
続いて「壁」についてみていきましょう。壁とは自分から既に4枚見えている牌があるときに使えるテクニックです。
例えば が3枚捨てられていて、自分の手牌に が1枚あるとき、自分視点で は四枚見えていますよね。
つまり、他家の手牌に は100%含まれていません。このような時に「壁」が使えます。
他家の手牌に がない場合、 が絡んだ塔子(ターツ)も存在しないことになります。つまり と が手牌にないということです。
これらの待ち牌である と が比較的安全であるといえます。
しかし、例えば壁で が比較的安全と分かっても、他家が を持っている可能性はあるので はある程度危険性は残ります。
要するに壁とスジの両方を使うことで壁の精度がより上がるといえます。
最後に
いかがでしたか?今回紹介したスジの考え方はとても重要なので必ず押さえておきましょう!!