【中国語】①義務・当然の能願動詞②確実性・推測の能願動詞
今回は義務・当然の能願動詞、確実性・推測の能願動詞について紹介していこうと思います。中国語に興味のある方や、中国語検定、HSKのようなの資格を目指している方など、多くの方が分かりやすく読めるようにまとめましたので、ぜひ読んで見てください!
義務・当然を表す能願動詞
「~すべきである」「~しなければならない」というとき、「应该」や「得」を述語の前において表現します。義務・当然の表現は「道理から見てそうするべきである」という判断で使う場合と、「半ば義務としてやらなければならない」という場合があり、「应该」「得」を使い分けます。ここではその表現やニュアンスの違いについて確認しましょう。
「应该」
「应该」は「该」ということもあり、「道理から言って~すべきだ」というニュアンスを表現します。
- 每天 晚上 至少 (应)该 睡 七个 小时。(毎晩少なくとも7時間寝るべきです。)
これは義務ではなく推奨のようなニュアンスなので「应该」を使います。
「应该」の否定形
「应该」を否定する場合、「应该」の前に「不」を置き、「~するべきでない」という意味を表します。
- 人们 不 应该 为 钱 工作。(人々はお金のために仕事をするべきではありません。)
「得」
「(義務として)~すべき・~しなければならない」という意味には「得」を使います。
- 为 了 出差 我 得 重新 学 汉语。(出張のために私はもう一度中国語を学ばなければなりません。)
これは出張のために、やりたい / やりたくないに関係なく学ぶ必要があるので、「得」を使います。
義務の「得」の否定文
「義務として~すべきである」という意味を示す「得」の否定文は「不用~」で表現し、「~しなくてもよい・~するに及ばない」という意味になります。
- 明天 星期日 你 不用 七点 起床。(明日は日曜日なので、あなたは7時に起きなくてもよいです。)
可能性・確実性・予測・推測の能願動詞
これから起こるであろう事柄を予想するときにも能願動詞を使います。表現したいニュアンスにより、能願動詞を使い分ける必要があるので、それぞれの違いを例文で確認していきましょう。
「会」「要」「得」の使い分け
「会」は「(習得して)できる」という意味のほかに、可能性がある事柄を主観的に予想して「~だろう・するはずである」という意味でも使われます。
- 暗 颜色 会 影响 人 的 心情。(暗い色は人の気持ちに影響を与えるでしょう。)
この場合、「与えることが出来る」とすると不自然ですね。なので「与えるでしょう」となります。
また、「~するはずである」という意味で「会」よりも主観的な気持ちが強い場合は「要」を使います。
- 看 样子 晚上 要 下 大雨 的。(この様子だとよる大雨が降るはずです。)
さらに、「会」よりも断定的な判断から「きっと~であろう・~にちがいない」というニュアンスを伝える場合は「得」を使います。
- 路上 堵车,我 得 迟到 了。(道が渋滞しているので、私はきっと遅刻するでしょう。)
「会」「要」「得」の否定表現
「~はずである・かもしれない」の否定「~はずがない」は、全て「不会」で表現します。「不要」は「~してはいけない」という禁止を表し、「不得」という形はありません。
- 下午 不会 下 雪 吧。(午後は雪が降らないでしょう(降るはずがありません)。)
「应该」のもう一つの意味
「应该」には「~すべきだ」という意味以外にも、「~するはずである」という推測の意味もあります。
- 电子邮件 昨天 发 的,她 应该 收到 了。(電子メールは昨日送りました。彼女は受け取ったはずです。)
これは「受け取るべきだ」とすると不自然ですよね。なので、ここでは「受け取ったはずです」とします。
最後に
いかがでしたか?次回は願望・意志の能願動詞や様態補語について紹介する予定です。そちらも併せてご覧ください!