【中国語】①方向補語
今回は中国語の方向補語について説明したいと思います。中国語に興味のある方や中国語検定、HSKといった資格を目指している方にも分かりやすいようにまとめたので、是非ご覧ください!
方向補語
動詞の後ろに付いて、その動詞の方向を説明するのが方向補語です。方向補語は「行く」「来る」を代表に、その他8種類あります。
よく見る方向補語
方向補語の最も基本的なものは、ある動作によって今ある場所から離れたり(「去」)こちらに向かってきたり(「来」)する意味です。これらは動詞の後ろに「去」「来」をつけてその方向を示します。また、これらは方向補語として発音されるとき、軽声で発音されます。
- 李 教授 下 周一 回去。(李先生は来週の月曜日に帰って行きます。)
- 李 教授 下 周一 回来。(李先生は来週の月曜日に帰って来ます。)
上の場合はここでは無いどこかに「帰る」イメージで下の場合はここに「帰る」イメージです。
その他の方向補語
上記の「去」「来」以外にも方向補語になる動詞は8つあります。下の表で確認しておきましょう!全て、発音するときは軽声なので注意です。
例文を一つ見てみましょう。
- 小孩子 刚才 跑 上 了 楼梯。(子供がたった今、階段を駆け上がりました。 ※刚才=たった今)
「上」が付くことで「上に走る」というニュアンスになります。
方向補語を2つ重ねて使う場合
「上来」(上がってくる)のように8つの方向補語の後ろに「去」や「来」を付けて表現することもできます。
- 有 一辆 马车 向 自己 跑 过来。(ある馬車が自分に向かって駆けてきた。)
これは「过(過ぎる)」と「来(来る)」が合わさって「(向こうから)きて、通り過ぎていく」というニュアンスになっています。
方向補語の目的語の位置
方向補語を使う文の目的語の位置には以下のような原則があります。
「動詞+去/来」の場合
- 学生 跑 公园 来 了。(学生は公園へ駆けて行った。)
「動詞+目的語+方向補語」の順番になっていますね。
「動詞+その他の方向補語」の場合
- 学生 走 进 公园。(学生は公園へ入って行く。)
こちらは「動詞+方向補語+目的語」になっています。先程と語順が異なるので注意が必要です。
2つの方向補語が使われる場合
- 老师 走 进 教室 来了。(先生は教室に入ってきました。)
- 学生 跑 上 二层 来 了。(学生は2階へ駆けあがっていきました。)
どちらも「動詞+方向補語+目的語+方向補語」の形ですね。この語順をしっかり覚えておきましょう!
最後に
いかがでしたか?中国語を学んでいる方は今回の内容はよく覚えておきましょう!